熱交換塗料と遮熱塗料の違い
「熱交換塗料」の特徴
太陽光の分析
太陽光には、目に見える光-可視光と、
目に見えない光-紫外線と赤外線が含まれています。
これらの中で温度に関係するのは赤外線です。
この赤外線を遮断する機能を備えたものが遮熱塗装です。
遮熱塗料には、反射型塗料と熱交換塗料があります。
また、紫外線は建物そのものを劣化させます。
塗料は紫外線に対する傘の役目も果たします。
熱交換塗料と反射型塗料のそれぞれの原理
塗料原理比較
◆反射型塗料の原理
塗膜表面にあたる太陽熱(赤外線)を反射させて、熱の侵入を防ぎます。(白色を基調とした配色が基本である)
塗装上層部に侵入した太陽光はセラミック粒子にぶつかり放射します。
塗装上層部に侵入した太陽光はセラミック粒子にぶつかり放射します。
◆熱交換塗料の原理
塗装面の反射効果原理ではなく、塗膜温度が25℃付近より塗膜中にある機能成分(熱交換物質)が、熱を消す作用を促します。反射型塗料ではまず不可能であった「黒い屋根」「黒い壁」の選択が実現します。
反射の悪影響
反射型塗料は照り返しによる眩しさや暑さを周囲に撒き散らしています。が
熱交換塗料は、周囲への眩しさや暑さを拡散させる事はなく、近隣に迷惑をかけません。
塗装面が汚れたらどうなるの?
塗装面汚れ比較
塗膜表面は年月の経過により黄砂や煤塵・粉じん等の汚れが付着していきます。
反射型塗装は汚れが付着すると光(熱)の反射効果が減少します。
熱交換塗料は塗装面が汚れても熱を消す効果は持続します。
屋根や壁は勿論、歩道や駐車場にも使用でき、効果持続が実感できます。
熱交換塗料は、夜間の寝苦しさから解消されます。
夏夜間の塗料比較
熱交換物質の活動停止分岐温度が摂氏25度前後であるため、夜間においても活動停止分岐点に向かって熱の消費活動を持続します。
◆「豆知識」夜間になっても暑いのはなぜか?
室内における体感温度に不快な影響を与えているのは、湿度が約20%、気温が約30%、輻射熱が約40%以上です。
輻射熱とは、太陽熱を受けて熱くなった屋根や壁などから放射される熱のことです。
熱交換塗料は、輻射熱を取り除く効果があります。
夜間不快温度要因グラフ
熱交換塗料は、冬場でも室内の温度が下がるの?
冬季の塗料比較
反射型塗料は冬季、建物を温める赤外線も反射し建物を冷やすため、暖房コストが増加します。
熱交換塗料は冬季の赤外線を反射させずに、建物に熱をとり込みます。
建物に取り込んだ熱は夜間においても2℃前後の保温状態を保ち朝晩の冷え込みがなくなります。
熱交換効果以外にもある、熱交換塗料のその他の特長
◆結露防止に効果絶大
折半屋根のように、冷えている状態で暖房をとると、天井屋根面と室内の温度差で結露が発生し、雨漏りのように水滴がポタポタと落ちてくるという困りごとも解消します。
◆地球温暖化防止認定商品
◆屋根や外壁のほかにも使用できます
住宅や工場などの屋根や外壁、歩道・アスファルトなど様々な場所に塗装できます。ぜひお問い合わせください。